IPO…イポ?
アイピーオーだよ
新規に上場する会社の株のことだよね
そう、初心者でも利益を得やすいと言われているよ
IPOとは新規公開株と呼ばれ、抽選に当たりさえすれば高確率で利益がだせる人気の株取引です。
それだけに購入の難易度が高いのも特徴です。
この記事では、IPOを購入する前に知っておくべき株式公開までの流れや、購入の仕方、
より購入確率を上げるための方法などを解説します。
購入難易度は高くても、デメリットがあまり無いIPO。
ゼロでは無いのでそれだけは注意です
資産を増やしたいと考えている方は、ぜひ一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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IPO(アイピーオー)投資とは
まずは本当の株初心者の方のため、IPOとは何なのかを説明します。
最近だと楽天銀行が2023年4月にIPOを売り出しています
新規公開株(IPO)
IPOは、未上場の企業が上場することで株式市場に公開(売り出し)する株のことです。
上場することで、市場(広く世の中:投資家)から資金を集め、
事業を拡大していけるというメリット(目標)を達成できるわけですね。
うまくいかない場合もあります。
有名な所だと、2018年にメルカリ、2022年12月にnoteなどが上場しています。
IPO株が初心者向きな理由
IPO株は上場前に購入することができます。
証券会社の抽選などに当たる必要はあります。
IPO株を抽選等でゲットし、上場後に売却(主に初値で)することで、
売買の差額による値上がり益が期待できるのがIPOの特徴です。
上場後に値下がりする場合もあります。
証券会社の抽選に当たることでIPO株を購入し、高確率で売却益を得られることから、
初心者向けの株投資と言われます。
IPO株は証券会社の抽選にあたることで、高確率で売却益を期待できます。
IPO投資のメリット
初心者向きの株投資であるIPO株のメリットを3つ紹介します。
①短期間での利益が期待できる
IPO株は抽選申込みから抽選~上場までの期間が1ケ月前後。
他の株投資と比べ、かなり短期間で結果がでてしまいます。
多くは上場初日に売却すること損益が決定します。
②IPO売買の際の手数料はほぼ0円
通常の株取引の場合、どんな証券会社でも株売買の手数料がかかります。
ですがIPO株の場合、ほとんどの取り扱い証券会社では売買による手数料がかかりません。
この点でも、初心者向けの株取引だと言えるでしょう。
但し、ごく一部の証券会社ではIPO売却時の手数料が発生する場合もあります(1,000円前後)。
③抽選に外れても損失はない
IPO株の抽選時、多くの取り扱い証券会社では申し込み時に資金を預ける必要があります。
申込み資金が不要な証券会社は6社だけです(2023年7月現在)。
ですが、抽選に外れてもこの資金はそのまま返ってきます。
そう、抽選に外れても全く損失が無いんです。
つまりIPO株は、抽選に当たればラッキーの株投資なのです。
IPO株挑戦はメリットが大きい株投資です。
IPO投資のデメリット
IPO株は上場前に購入し、上場後に売るだけで利益の出やすい非常に人気の商品です。
それでもデメリットも確かに存在します。
ここではデメリット2つを解説します。
①抽選倍率が高い
IPOはとにかく人気なので、発行株数に上限がある限り、入手するにはどうしても抽選になってしまいます。
低っ!って思いますよね
本当に宝くじのような確率になってますね。
ですが、攻略法はあります。
それは、複数の証券口座を持つことです。
上場する企業のIPO株は複数の証券会社が担当し、それぞれの証券会社が役割に応じた数の配分を受けて申込を募ります。
なので複数の証券口座を持ち、それぞれの証券会社で申し込むことで、抽選に当たる確率を数倍に上げることができます。
せいぜい5~10社も登録しておけば十分です。
また、IPO株は年に90社前後が公開しています。
それらに毎回申し込むことで、年に数回程度の当選チャンスが回って来る可能性があります。
IPOは当選確率が低いが、複数の証券会社から申し込む事で当選確率を上げよう。
②値下がりで損失を出すこともある。
上場後の値上がり率の高いIPO株ですが、5社に1社の割合で上場後の初値が値下がりすることがあります。
2022年は91社中18社で値下がりしました。
やっと抽選に当たったのに、上場してみたら値下がり…、
なんてことが無いとは限らないのがIPO株です。
そんな時は『損切り』して、次の機会にかけるよう気持ちを切り替えるしかないでしょう。
よほどその会社に期待する場合は、長期保有もアリです。
2022年のIPO91銘柄を見て、値下がり銘柄の特徴や値下がり率なども一度見ておくといいですよ。
IPO公開までの流れ
ここでは改めて、企業が上場して株式公開するまでの流れを説明しておきます。
これを知ることで、各工程での重要性を知ることができますよ。
興味の無い方は読み飛ばしても大丈夫
①企業の上場承認
上場は全ての希望企業ができるわけではないのは想像できますよね。
上場にあたり、企業は上場基準をクリアするため、
さまざまな努力をして上場を目指し、承認される必要があります。
上場は企業経営者の夢の一つでしょう
企業が上場承認されると、日本取引所グループの新規上場会社情報に掲載されるので、
時間に余裕のある人は一度見てみるのもいいかもしれません。
②仮条件決定~ブックビルディング
仮条件決定とは、上場する企業の上場時の株価を決めることです。
企業やメインの証券会社(主幹事証券)などで仮決めします。
仮条件と言うくらいで、この株価は例えば「1,000円~1,200円」といった感じで、
価格に幅を持たせるのが普通です。
実際、どれくらいで売れるかが分からないですからね。
この仮条件をもとに、ブックビルディングが行われます。
③ブックビルディング~公募価格決定
ブックビルディング
ブックビルディングとは、公募価格を決定する方法の一つで『需要申告』とも呼ばれます。
仮条件をもとに、機関投資家などへ「どれくらいの投資家がいくらで買いたいのか」という、
需要を調べて、公募価格を決める方法です。
あまり現実離れした価格設定では、市場から資金を集められません。
先ほどの例で言えば、仮条件が『1,000~1,200円』でしたので、
IPO株を購入したい人は、
『1,200円で500株』などと証券会社に申告します。
この申告をすることで、抽選に参加することになります。
その価格でその株数が買える訳ではありませんよ。
公募価格
実際の株価(公募価格)は、このブックビルディングの結果を見て、
申告のあった最多価格帯で決定されます。
人気があれば最高値で決定することがほとんどです
実際は仮条件の最高値で申告しておくと、抽選に当たりやすくなるようです。
ここで決定した価格が『公募価格』となります。
④抽選~購入申込
ブックビルディングに参加することで、抽選への参加の意思表明になります。
ブックビルディングで、
公募価格以上の価格で申告した人に、抽選券が与えられます。
なので、ブックビルディングでは、最高値を付けておくべきなのです。
抽選は、IPO株が割り当てられた証券会社ごとに行われます。
抽選は証券会社ごとに以下のいづれかの方法で行われます。
- 完全平等抽選…1人につき1票の抽選権がある。当選確率が申し込み数などに左右されない
- 口数比例…申込数に応じて票数が変わり、申込数が多いほど当選確率が高くなる
- ステージ制…預かり資産や過去の投資額など、ステージによって票数が異なる仕組み
抽選方法の種類を見て分かるとおり、
過去の投資実績や資産の少ない株初心者でも当選の可能性があるのが、完全平等抽選です。
初心者にも安心の抽選方法ですね
抽選の結果、運よく当選することで購入申し込みができるようになります。
当選したら、是非購入してみることをオススメします。
当選=購入済ではないので、注意が必要です。必ず『購入申し込み』をしましょう。
実際のIPO購入手順
ここでは、すでに証券口座を持っている前提で、実際のIPO投資の進め方を解説します。
①スケジュールを確認する
まずはIPOを目指す企業のスケジュール確認をします。
IPOを片っ端から申し込むのもありですが、
最初は意中の企業を探してからトライしてみましょう。
最初は要領を覚えるだけで十分です。
スケジュールは証券会社のIPOに関するHPなどで確認することができます。
意中の銘柄のスケジュールを確認する。企業の業種や実績も確認してみよう。
②目論見書を確認する
目論見書(もくろみしょ)とは、簡単に言えば、
上場を控える企業の各種情報が記載されている重要文書です。
初心者にはピンとこないかもしれませんが、
業種や企業が取り組んでいることなどを把握し、
業界トレンドとして将来有望なのかどうかくらいは、
自分なりに予想をたてることができますよ。
AIやVRなど将来有望な企業は上場後値上がりしやすいです。
目論見書は証券会社により確認が『必須』になっています。
③ブックビルディングできる証券会社
スケジュールや目論見書を見て、意中の企業をきめたら、
ブックビルディング期間中に申込を行います。
幹事証券とは簡単にいうと『担当証券会社』といった意味で、
一つの企業のIPOに2~7、8社程度が参加することが多いです。
多くの証券会社に口座をもっておくべき理由ですね
幹事証券でも役割は3種類に分かれます。
- 主幹事証券=メイン的役割を任された中心的証券会社
- 引受幹事証券=IPOの引き受けや販売のみを担当する証券会社
- 委託証券会社=幹事証券からIPO販売の委託を受けている証券会社
主幹事証券会社は多くは1社のみで、IPO株の割り当ても多いので、
可能であれば主幹事証券会社には必ず申し込めるようにしたいところですね。
主幹事証券になりやすい証券会社については、次の章で解説します。
抽選申込みは、幹事証券のブックビルディング期間中に行います。
④ブックビルディング申し込み方法
スケジュールで確認したブックビルディング申し込み期間中に、
申し込みを行います。
期間は短めなので注意が必要です。
申し込みは仮条件の最高値で行う
IPOの申し込みの際、申込方法は、
『〇〇円で100株』のように申し込みます。
最低単位は100株程度が多いです。
この際、仮条件の範囲の『最高値』で申し込みをしないと、
抽選権を得られない場合が多いので、
必ず最高値で申し込みを行います。
この時点でまだ購入が確定している訳ではありません。
預かり資金が必要な場合
IPOでは申込を行う際に、『預かり資金(申込み資金)』が必要な場合があります。
証券会社によります
もちろん、抽選に外れれば返ってくるものなので心配は不要です。
証券会社によっては、『預かり資金』が不要な会社もあるので、資金が乏しい方は、『IPO申込み資金不要な6社』を紹介する別記事を参考にしてみてください。
ブックビルディングへの参加は、幹事証券会社から『仮条件の最高額』で行う。
⑤当選~購入申込
ブックビルディング後は、公募価格が決定し抽選が行われるまで、
じっくりドキドキしながら当選を待つだけです。
過度な期待はしないようにしましょう。
運よく当選したら、忘れずに購入申し込みをしてください。
当選=購入ではないことに注意が必要です。
当選したら購入可能になります。決定した『公募価格』で希望株数を購入できます。
IPOにおすすめの証券会社
IPOにおすすめの証券会社とは、ズバリ主幹事証券になることの多い証券会社です。
主幹事証券は、IPO株の8割前後の割り当てを受けることが多く、
その分、IPO株抽選での当選確率が高くなります。
ここでは主幹事証券または幹事証券になることの多い上位5社を紹介します。
SBI | 楽天 | マネックス | 松井 | SMBC日興 | みずほ | 大和 | 大和コネクト | 野村 | 岡三オンライン | 岩井コスモ | SBIネオトレード | DMM |
89 | 65 | 61 | 54 | 47 | 47 | 42 | 42 | 39 | 37 | 37 | 19 | 12 |
おすすめ①SMBC日興証券
主幹事クラスになることの多い証券会社です。
2022年は91社中23社で最多を誇ります。
IPOを始めるなら必須の証券会社といえるでしょう。
おすすめ②SBI証券
SBI証券は、1999年にサービスを開始した日本のインターネット証券の先駆けです。
SBIグループの証券口座数は840万を突破しています。
2022年は91社中89社の幹事を務め、ほぼ全てのIPOを取扱いました。
おすすめ③マネックス証券
マネックス証券の特徴は、IPO株の抽選が100%完全平等抽選制という点が挙げられます。
なので、資金力の乏しい初心者でも当選の可能性があります。
口数比例やステージ制でないのが初心者には優しいですね
すでに紹介した主幹事クラスの2社と合わせて、
必ず登録しておくべき証券会社です。
おすすめ④松井証券
松井証券は大正7年創業。頻繁に幹事証券として顔を出す証券会社です。
株式・投資信託・米国株・先物・FXなど豊富な投資サービスを取り扱う老舗ネット証券です。
ここに挙げた5社で唯一、抽選申込み資金が不要です。
おすすめ⑤楽天証券
言わずと知れた楽天グループの証券会社。
松井証券と合わせて、かなりの頻度で幹事証券としてみかけます。
紹介した5社中、最初の3社は主幹事になることが多く、必須の証券会社といえるでしょう。
抽選での当選確率を上げるためには、5つくらいまでは登録しておきたい所ですね。
※6社以上は、申込や管理が煩雑になるため、全くの初心者にはオススメしません
>>>>>IPOの申し込み資金不要の証券会社6社の記事はこちらから
【まとめ】IPO(新規公開株)を購入する方法-初心者でも取り組み安い株投資
この記事ではIPO株を購入する方法について、詳しく解説してきました。
IPOは利益が出やすいですが、株投資なので、
損失が出ることも想定しておかないといけません。
IPOの値下がりによる損失は、さほど大きくならないのが普通です。2022年は値下がり銘柄18社で平均10%程度です。
どのIPO株を選ぶか、どの証券会社から申し込むかなどは、
あくまで自己責任でお願いします。
まずは、証券会社に口座を開設して、
最初に投資するIPO銘柄を選ぶ作業から始めてみましょう。
ということで、この記事は以上です。