みずほ証券でIPOに参加する時の特徴が知りたいんだけど…
みずほ証券は言わずと知れた『みずほフィナンシャルグループ』の一員です。
大手証券会社ですが、
主幹事を務めることも多く、抽選にはノーリスクで参加できるので、口座開設必須の証券会社です。
主幹事を務める証券会社ではIPOの当選本数が多いので、当選確率も当然高くなります。
2022年のIPOで幹事を務めた証券会社の上位は以下のとおり。
SBI | 楽天 | マネックス | 松井 | SMBC日興 | みずほ | 大和 | 大和コネクト | 野村 | 岡三オンライン | 岩井コスモ | SBIネオトレード | DMM |
89 | 65 | 61 | 54 | 47 | 47 | 42 | 42 | 39 | 37 | 37 | 19 | 12 |
上位ではみずほ証券の他、松井証券も抽選申込み資金不要なので、初心者には利用しやすい証券会社ですよ。
申込み資金不要でIPOに参加できる証券会社6社はこちらで紹介しています(別記事予定)。
みずほ証券IPOの特徴
ここでは、みずほ証券でIPOに参加する際の各種の特徴を解説します。
抽選方法
みずほ証券へのIPOの割り当てのうち、90%は普段から取引のある顧客に割り当てられます。
営業マンの采配などで決まります。
なので一般のIPO専門ユーザーなどは、ネット取引のみの『ダイレクトコース』に回される残り10%分で当選を狙うことになります。
それでも主幹事の時は当選本数も多くなりますよ
IPO売買手数料
みずほ証券におけるIPOの購入時手数料は無料です。
但し、これは総合口座で『ダイレクトコース』である必要があります。
大抵のネットユーザーはこちらを利用しています。
また、売却時には一定の手数料がかかってしまいます。
約定代金にもよりますが、インターネット取引の場合以下のような手数料となります。
約定代金 | 手数料 |
301,904円以下 | 1,045円 |
~100万円 | 約定代金×0.3465% |
多くのIPOでの初値売却なら1,045円程度で済みます。
抽選が無料で参加できるので、この手数料は宝くじの購入代金のようなものとして割り切りましょう。
※IPOの売買手数料がともに無料の証券会社はこちら(記事予定)。
入出金手数料
あなたの銀行口座とみずほ証券の口座間での入出金の手数料です。
入金手数料
みずほ証券の入金方法はいろいろあるのですが、みずほ銀行に口座を持たない方に便利なのが『みずほ証券ネット倶楽部』のWeb入金サービスが便利です。
口座開設後の申し込みで『みずほ証券ネット倶楽部』の利用ができます
以下の銀行口座から『手数料無料で』入金することができます。
みずほ銀行 | 三井住友銀行 | 三菱UFJ銀行 |
ゆうちょ銀行 | PayPay銀行 |
出金手数料
出金は、みずほ証券に登録の銀行口座に無料で出金してもらえます。
口座を『ダイレクトコース』にしておき、『みずほ証券ネット倶楽部』の画面から出金依頼をすることができます。
みずほ銀行は申込み資金不要でIPO抽選に参加できます。なので、なるべく入金手数料も無料になるような準備をしておきましょう。
2022年みずほ証券IPO実績
みずほ証券で、2022年のIPOで幹事を務めた47社の公募価格と初値をまとめました。
公募価格から初値の上昇額が少ない順に並んでいます。
企業名 | 公募価格 | 初値 | 増減額 |
ジャパンワランティサポート(7386) | 1,640 | 1,480 | -160 |
セイファート(9213) | 1,120 | 1,030 | -90 |
ダイワ通信(7116) | 1,700 | 1,620 | -80 |
セレコーポレーション(5078) | 1,900 | 1,820 | -80 |
ビーウィズ(9216) | 1,400 | 1,320 | -80 |
フーディソン(7114) | 2,300 | 2,300 | 0 |
守谷輸送機工業(6226) | 810 | 820 | 10 |
マーキュリーリアルテックイノベーター(5025) | 1,270 | 1,355 | 85 |
クラシコム(7110) | 1,420 | 1,520 | 100 |
スカイマーク(9204) | 1,170 | 1,272 | 102 |
エアークローゼット(9557) | 800 | 910 | 110 |
アソインターナショナル(9340) | 870 | 1,001 | 131 |
ELEMENTS(5246) | 160 | 312 | 152 |
エフビー介護サービス(9220) | 1,400 | 1,561 | 161 |
HOUSEI(5035) | 400 | 580 | 180 |
ソシオネクスト(6526) | 3,650 | 3,835 | 185 |
リンカーズ(5131) | 300 | 503 | 203 |
AViC(9554) | 1,020 | 1,266 | 246 |
ティムス(4891) | 670 | 919 | 249 |
メンタルヘルステクノロジーズ(9218) | 630 | 880 | 250 |
日本ビジネスシステムズ(5036) | 1,520 | 1,827 | 307 |
スマートドライブ(5137) | 1,320 | 1,630 | 310 |
SBIリーシングサービス(5834) | 2,980 | 3,300 | 320 |
坪田ラボ(4890) | 470 | 794 | 324 |
サンウェルズ(9229) | 1,940 | 2,300 | 360 |
サンクゼール(2937) | 1,800 | 2,202 | 402 |
POPER(5134) | 700 | 1,110 | 410 |
FIXER(5129) | 1,340 | 1,822 | 482 |
FCE HD(9564) | 1,560 | 2,060 | 500 |
グラッドキューブ(9561) | 960 | 1,500 | 540 |
monoAI technology(5240) | 660 | 1,280 | 620 |
CaSy(9215) | 1,350 | 2,001 | 651 |
コーチ・エィ(9339) | 1,840 | 2,500 | 660 |
クリアル(2998) | 930 | 1,600 | 670 |
ペットゴー(7140) | 550 | 1,295 | 745 |
tripla(5136) | 800 | 1,620 | 820 |
ファインズ(5125) | 1,800 | 2,703 | 903 |
property technologies(5527) | 2,950 | 3,980 | 1,030 |
イメージ・マジック(7793) | 1,740 | 2,800 | 1,060 |
M&A総合研究所(9552) | 1,330 | 2,510 | 1,180 |
トリドリ(9337) | 1,500 | 2,733 | 1,233 |
トリプルアイズ(5026) | 880 | 2,200 | 1,320 |
スマサポ(9342) | 800 | 2,250 | 1,450 |
サークレイス(5029) | 720 | 2,320 | 1,600 |
ポーターズ(5126) | 1,570 | 3,275 | 1,705 |
unerry(5034) | 1,290 | 3,000 | 1,710 |
アイズ(5242) | 2,200 | 5,160 | 2,960 |
幹事を務めた47社中、初値が公募価格より少しでも値上がりしたのは41社(87.2%)。
逆に値上がりしなかったのは以下の6社です。
企業名 | 業種 | 公募価格 | 初値 | 2023/7/21終値 |
ジャパンワランティサポート | 住宅設備機器の延長保証事業 | 1,640 | 1,480 | 3,390 |
セイファート | 美容師向け求人サイト | 1,120 | 1,030 | 1,001 |
ダイワ通信 | セキュリティ事業 | 1,700 | 1,620 | 2,046 |
セレコーポレーション | 関東の建設・管理受託 | 1,900 | 1,820 | 2,527 |
ビーウィズ | コールセンター運営 | 1,400 | 1,320 | 2382 |
フーディソン | 飲食店向け食品EC | 2,300 | 2,300 | 1,957 |
上記の表で、赤字は初値より現在(2023年7月)の時点で値上がりしている企業です。
初値では公募価格より値上がりしなくても、その後の業績で初値どころか公募価格以上になるケースも少なくありません。
仮に当選したIPOが初値売却時に値下がりしても、必ずしもがっかりする必要はありませんね。
業種によっては、将来性を考慮して買い戻すのもアリです。
より慎重を期したい方は、IPO企業の業種や社歴などを自分なりに見極めて、IPOに参加するようにしましょう。
みずほ証券でのIPO購入の流れ
ここでは、実際にみずほ証券でIPOに参加する際の流れを予習しておきましょう。
口座開設
まず口座開設はスマホアプリが必須です。
本人認証でマイナカードや顔の撮影があるので。
みずほ証券の口座開設には、他の証券会社より少し時間がかかります。
口座開設にはスマホアプリを利用しても3日程度かかります。
スマホアプリで各種手続きを済ませた後、後日郵送で書類がおくられてくるのを待つ必要があります。
購入までの流れ
みずほ証券でのIPOの購入の流れは以下のように図解されています。
もう少し詳しく解説します。
口座開設
先ほど解説した通り、スマホアプリで口座開設の手続きをして、書類が郵送されてくるのを待ちます。
購入希望株の申し込み
常に以下のように取扱い銘柄が確認できるようになっています。
気になる銘柄の業種や業績、目論見書などを確認して、希望があればブックビルディングに参加します。
時期により、0~10件くらいです。
抽選結果確認・購入手続き
ブックビルディングへの参加が抽選への参加です。
抽選日に結果を確認し、当選していれば期限までに入金を済ませます。
当選時には、入金までの期間が短いので抽選結果の確認日時を忘れないようにしましょう。
まとめ:みずほ証券はIPO抽選に資金なしで参加できます【主幹事も多いです
この記事ではみずほ証券の以下のような特徴やメリットを紹介しました。
- IPO抽選の参加資金が不要。
- IPOの購入手数料が無料(売却時の手数料は約1,000円)。
- 購入資金の入出金が無料(条件あり)。
- IPO抽選は、みずほ証券への割り当てのうち10%で完全平等抽選。
IPOは1年中実施されていますが、多い月もあれば少ない月もあります。
ということで、この記事は以上です。