IPOに当選したいけど、楽天証券ってどうなの?
楽天証券は、IPO(新規公開株)に参入しようと考えているあなたにおすすめな証券会社です。
2022年のIPOを実施した企業の幹事を務めた数は、証券会社の中でも上位に入ります。
SBI | 楽天 | マネックス | 松井 | SMBC日興 | みずほ | 大和 | 大和コネクト | 野村 | 岡三オンライン | 岩井コスモ | SBIネオトレード | DMM |
89 | 65 | 61 | 54 | 47 | 47 | 42 | 42 | 39 | 37 | 37 | 19 | 12 |
91社中65社で幹事を務めました…おおよそ3社に2社の割合です。
これは幹事数を務めた証券会社ランキングで2位に入る数字です(2022年)。
楽天証券は、証券会社の口座を数多く持つことが必須のIPOにおいて外せない証券会社の一つです。
同じIPO企業に多くの証券会社から抽選に参加するのが当選するコツですからね。
口座開設は、まずはIPOの申し込み時に資金が不要な6つの証券口座を開きましょう。
その次は楽天証券のような『幹事数が多い』証券会社を追加していき、抽選に多く参加するのが良いでしょう。
この記事を読んで、口座開設してしまえば明日からでもIPO抽選に参加できるようになりますよ。
この記事のデータは2023年7月11日時点のものです。
楽天証券のIPO購入の特徴
ここでは、楽天証券でIPOの抽選に参加する際の特徴を紹介していきます。
IPO抽選に参加する資金は?
楽天証券では購入申し込みの際、売出価格×申し込み株数の資金が必要になります。
IPOの売り出し価格は概ね1,000円から高くても5,000円程度。
なので、資金として準備する必要があるのはおおむね10~50万円くらいです。
IPOを購入することで損失をうける可能性もありますので、無理のない範囲で期限までに入金しましょう。
楽天証券のIPO抽選方法は?
楽天証券のIPO抽選は、完全平等抽選です。
通常は最低単元株(最低購入株数)が100株なので、当選者は全員が100株購入することになります。
全員が100株購入している中での抽選なので、完全な平等抽選となっています。
資産や取引状況による他の証券会社よりは、IPO初心者にとって平等ですよね。
IPOの売買手数料は無料
楽天証券では、IPOの買付時の手数料は無料です。
抽選に当選すれば、売り出し価格×購入株数の金額だけでIPOを購入できます。
また売却時も、開設口座を『いちにち定額コース』にしておけば、
売却代金が100万円までであれば手数料は無料です。
IPO初心者のうちは100株づつ購入している限り、100万円を超えることは無いでしょう。
さらにIPO売却後、楽天証券から自分の銀行口座に振込み依頼する際の手数料も無料です。
入出金手数料も無料にできる
IPOに当選した場合、楽天証券の口座に入金する必要があります。
楽天証券では、以下の銀行で『リアルタイム入金』を利用すれば入金手数料が無料になります。
ここに上げた銀行以外だと、振込手数料が500~600円程度かかることがほとんどです。
これらの銀行口座をお持ちでない方は、この機会にぜひこれらの銀行の口座開設をしておくことをオススメします。
また、楽天証券ではIPOの売却代金など全ての出金手数料が無料です。
指定銀行だと入金手数料が無料。他の証券会社でもほぼ同様の扱いなので、口座開設してあるとお得ですよ。
楽天証券のIPO実績
楽天証券のIPOにおける2022年の実績を紹介します。
2022年はIPO実施91社中、楽天証券が幹事を務めたのは65社。
主幹事を務めたことはありません。
IPO実施企業の公募価格と初値
2022年のIPO実施企業の公募価格と初値(値上がり率)は次の表を参照ください。
IPO企業名 | 公募価格 | 初値 | 初値上昇額 | 上昇率 |
ノバック | 3,000 | 2,630 | -370 | (-12.3%) |
INTLOOP[イントループ] | 3,500 | 3,150 | -350 | (-10.0%) |
アップコン | 1,280 | 1,000 | -280 | (-21.9%) |
ジャパンワランティサポート | 1,640 | 1,480 | -160 | (-9.8%) |
ASNOVA[アスノバ] | 1,630 | 1,499 | -131 | (-8.0%) |
マイクロアド | 1,410 | 1,290 | -120 | (-8.5%) |
ベースフード | 800 | 710 | -90 | (-11.3%) |
ビーウィズ | 1,400 | 1,320 | -80 | (-5.7%) |
マイクロ波化学 | 605 | 550 | -55 | (-9.1%) |
GENOVA[ジェノヴァ] | 1,800 | 1,760 | -40 | (-2.2%) |
アルファパーチェス | 880 | 869 | -11 | (-1.3%) |
フーディソン | 2,300 | 2,300 | 0 | (+0.0%) |
ホームポジション | 450 | 465 | 15 | (+3.3%) |
ギックス | 1,070 | 1,100 | 30 | (+2.8%) |
キューブ | 2,140 | 2,190 | 50 | (+2.3%) |
サイフューズ | 1,620 | 1,720 | 100 | (+6.2%) |
クラシコム | 1,420 | 1,520 | 100 | (+7.0%) |
スカイマーク | 1,170 | 1,272 | 102 | (+8.7%) |
エアークローゼット | 800 | 910 | 110 | (+13.8%) |
アソインターナショナル | 870 | 1,001 | 131 | (+15.1%) |
jig.jp[ジグジェイピー] | 340 | 476 | 136 | (+40.0%) |
FPパートナー | 2,600 | 2,750 | 150 | (+5.8%) |
HOUSEI[ホウセイ] | 400 | 580 | 180 | (+45.0%) |
note[ノート] | 340 | 521 | 181 | (+53.2%) |
ソシオネクスト | 3,650 | 3,835 | 185 | (+5.1%) |
AViC[エイビック] | 1,020 | 1,266 | 246 | (+24.1%) |
ティムス | 670 | 919 | 249 | (+37.2%) |
メンタルヘルステクノロジーズ | 630 | 880 | 250 | (+39.7%) |
スマートドライブ | 1,320 | 1,630 | 310 | (+23.5%) |
坪田ラボ | 470 | 794 | 324 | (+68.9%) |
エッジテクノロジー | 350 | 694 | 344 | (+98.3%) |
大栄環境 | 1,350 | 1,710 | 360 | (+26.7%) |
サンウェルズ | 1,940 | 2,300 | 360 | (+18.6%) |
サンクゼール | 1,800 | 2,201 | 401 | (+22.3%) |
プログリット | 730 | 1,180 | 450 | (+61.6%) |
FCE Holdings[エフシーイーホールディングス] | 1,560 | 2,060 | 500 | (+32.1%) |
グラッドキューブ | 960 | 1,500 | 540 | (+56.3%) |
フルハシEPO | 1,140 | 1,733 | 593 | (+52.0%) |
BTM[ビーティーエム] | 1,500 | 2,118 | 618 | (+41.2%) |
モノアイ テクノロジー | 660 | 1,280 | 620 | (+93.9%) |
カジー | 1,350 | 2,001 | 651 | (+48.2%) |
コーチ・エィ | 1,840 | 2,500 | 660 | (+35.9%) |
クリアル | 930 | 1,600 | 670 | (+72.0%) |
ペットゴー | 550 | 1,295 | 745 | (+135.5%) |
トリコ | 1,700 | 2,510 | 810 | (+47.6%) |
tripla[トリプラ] | 800 | 1,620 | 820 | (+102.5%) |
Atlas Technologies[アトラステクノロジーズ] | 1,440 | 2,320 | 880 | (+61.1%) |
ライトワークス | 2,100 | 3,000 | 900 | (+42.9%) |
ファインズ | 1,800 | 2,703 | 903 | (+50.2%) |
ジャパニアス | 1,020 | 2,010 | 990 | (+97.1%) |
プロパティ テクノロジーズ | 2,950 | 3,980 | 1,030 | (+34.9%) |
イメージマジック | 1,740 | 2,800 | 1,060 | (+60.9%) |
M&A総合研究所 | 1,330 | 2,510 | 1,180 | (+88.7%) |
トリドリ | 1,500 | 2,733 | 1,233 | (+82.2%) |
トリプルアイズ | 880 | 2,200 | 1,320 | (+150.0%) |
スマサポ | 800 | 2,250 | 1,450 | (+181.3%) |
サークレイス | 720 | 2,320 | 1,600 | (+222.2%) |
unerry[ウネリー] | 1,290 | 3,000 | 1,710 | (+132.6%) |
セカンドサイトアナリティカ | 1,390 | 3,190 | 1,800 | (+129.5%) |
ビジネスコーチ | 2,070 | 4,155 | 2,085 | (+100.7%) |
ビーエックス | 1,600 | 3,750 | 2,150 | (+134.4%) |
pluszero[プラスゼロ] | 1,650 | 3,805 | 2,155 | (+130.6%) |
イーディーピー | 5,000 | 8,200 | 3,200 | (+64.0%) |
ウェルプレイド・ライゼスト | 1,170 | 6,200 | 5,030 | (+429.9%) |
INFORICH[インフォリッチ] | 4,600 | 10,510 | 5,910 | (+128.5%) |
楽天証券が幹事を務めた全65社中、初値が公募価格を少しでも上回ったのは53社(81.5%)
また、IPOの初値が公募価格を上回らなかった企業は12社あります。
企業名 | 業種 | 公募価格 | 初値 | 2023/7/11終値 |
ノバック | 建設業 | 3,000 | 2,630 | 2,867 |
INTLOOP[イントループ] | 人材派遣、コンサル等 | 3,500 | 3,150 | 5,280 |
アップコン | 建設業 | 1,280 | 1,000 | 1,399 |
ジャパンワランティサポート | その他金融業 | 1,640 | 1,480 | 3,260 |
ASNOVA[アスノバ] | 足場のレンタル等 | 1,630 | 1,499 | 1,110 |
マイクロアド | 広告等データソリューション | 1,410 | 1,290 | 5,360 |
ベースフード | 食品販売 | 800 | 710 | 447 |
ビーウィズ | コールセンター運営 | 1,400 | 1,320 | 2,229 |
マイクロ波化学 | マイクロ波製品開発 | 605 | 550 | 1,929 |
GENOVA[ジェノヴァ] | 医療系サービス | 1,800 | 1,760 | 1,805 |
アルファパーチェス | 間接材等卸売業 | 880 | 869 | 1,184 |
フーディソン | 食品卸EC等 | 2,300 | 2,300 | 2,146 |
上記の表で、赤字は初値より現在(2023年7月)の時点で値上がりしている企業です。
初値以降、値上がりする企業も多い
もし当選して初値で売却して損をしたとしても、すぐに買い戻すなどして将来に期待することもできます。
資金に余力があれば保有しておくのも一つの戦略です。
IPOに参加する際は企業の事業内容や将来性を自分なりに分析して、『抽選に応募するしない』『初値で売る売らない』『値下がり時は買い戻す戻さない』など独自の基準を決めておくと値下がり時の心理的ダメージが少なくなりますよ。
楽天証券でのIPO申し込みの流れ
楽天証券では、IPO購入の流れを以下のように図説しています。
もう少し分かりやすく解説しますね。
①仮条件とは
仮条件とは、主幹事証券とIPOを実施する企業で予測した最初の売却見込みの金額です。
通常、1,000~1,500円のようにある程度の範囲を持たせて設定されます。
②ブックビルディングとは
ブックビルディングとは、IPOを実施する側が株式の需要予測をするためのものです。
どれくらい売れそうかな?という見込みを知るためのプロセスです。
通常は『仮条件』と呼ばれる予想価格帯の上限額を購入希望額として申し込みます。
また楽天証券では個人の購入株数は100株。
(仮条件の上限額)×100株=購入資金を準備できるようならブックビルディングに参加します。
ブックビルディングの結果、最終的な売り出し価格が決定します。
③購入申し込み
ブックビルディングで売出価格(公募価格)が決定したら、改めて購入申し込みを行います。
目論見書などを見て改めて、リスクなどを考慮しましょう。
購入申し込みをすると購入に必要な分の購入資金は抽選日までは拘束されるので注意が必要です。
当選すれば購入資金でそのまま株購入にあてられ、落選の場合は拘束が解除されます。
当選したら、あとは上場日の初値がつくのを待つだけです。
上場日に初値で即売却するつもりなら、忘れないよう売り注文を出しておくと良いでしょう。
まとめ:【IPO】楽天証券なら全員が100株購入の完全平等抽選です。
この記事では楽天証券の以下のような特徴やメリットを紹介しました。
- IPOの購入・売却手数料が無料(口座が『いちにち定額コース』の場合)。
- 購入資金の入金や出金手数料が無料(特定銀行のインターネットバンキング利用時)。
- IPO抽選が、資金や経験を問わず完全平等抽選(1人100株)。
IPOは1年中実施されていますが、多い月もあれば少ない月もあります(1年を通じて月平均7~8件)。
ということで、この記事は以上です。