株を始めてみたいけど、何からすればいいか分からないんだけど…
そんな株初心者にはIPO(新規公開株)がおススメです。
IPOの抽選には、予め購入資金の入金を必要とする証券会社が多いです。
ですが、ここで紹介する証券会社6社は、IPO抽選申込み資金が不要なんです。
- 松井証券
- みずほ証券
- 野村証券
- 岡三オンライン証券
- SBIネオトレード証券
- DMM,com証券(DMM株)
購入資金は抽選に当選してから入金すればOK。
しかも当選さえすれば80%の確率で値上がりするIPO株。
株の買い方が分からない方は、まずはIPOに挑戦してみましょう。
まずはここで紹介する証券会社に口座開設しておけば、資金不要でIPOの抽選に参加できます。
IPOはかなりローリスクの株投資と言えますよ
IPOは、株初心者でも少額で始められる投資方法です。
ですがリスクがあることも忘れてはいけません。
そのリスクとは、IPOでも公開後に値下がりすることがあるということです。
IPOに参加する時、銘柄選びは慎重に行うとともに、投資資金は余裕資金で行うようにしましょう。
片っ端から申し込む場合もありますが…
また、短期的な利益に期待せず、長期的な視点で投資することも大切です。
- 銘柄選びは慎重に行う
- 投資資金は余裕資金で行う
- 短期的な利益だけでなく、長期的な視点も取り入れる
銘柄選びは過去の実績を基に、銘柄の業種や公募価格などの特徴を見極めます。
この記事の後半でチェックしてみてください
値上がりしやすそうな特徴を持つ銘柄には積極的に参加してみましょう。
ここから先は、IPOについてもう少し詳しく解説しますよ。
株初心者が少額で始められるIPOとは
IPO(新規公開株)とは
IPOは、これから上場しようとする企業が証券会社(主幹事証券会社)を通して上場前に一般投資家向けに販売する株式のこと。
最近だと、楽天銀行が2023年4月に上場しています。
IPOの株価の決定
IPO上場前の株価は未知数です。
証券会社のブックビルディング(需要申告)という仕組みを通して株価を決定(公募価格)します。
希望者は『仮条件』という仮の株価と希望株数(最低100株)を指定してブックビルディングに参加します。
これがIPOの『抽選に参加する』ということになります。
IPOの抽選と販売
ブックビルディングの参加者の中で、抽選に当選した人のみIPOを購入することができます。
購入は決定した株価(公募価格)で購入することになります。
当選と購入は別なのでちょっとだけ注意が必要です。
IPOの損益
上場日にIPOが公募価格より値上がりすることで、売却できた最初のIPO購入者がリターンを得ることができます。
値上がりする確率はおおむね80%。
もちろん上場時に公募価格より値下がりしてしまうIPOもありますが…。
株投資の初心者でも、利益を上げやすいのがIPO投資の特徴です。
2022年IPO株の実績
まずは昨年2022年のIPOの実績を見てみましょう。
2022年IPO全91銘柄実績
全91社の公募価格、上場時の初値などの実績は別記事の通りです。
2022年IPO値上がり確率
2022年にIPOを発行した全91社の上場銘柄の内、値上がりは72社、値上がり確率は79.1%です。
値上がりした72社の公募価格と初値を平均すると、以下のようになります。
- 公募価格平均…1,400円
- 初値平均…2,285円
- 平均値上がり率…163.1%
公募価格の平均は1,400円で、平均して885円値上がりしたことになります。
最低購入数(単元株)の100株購入できていれば、おおむね88,500円程度のリターンがあったことに…。
2022年IPO値下がり確率
2022年にIPOを発行した全91社の上場銘柄の内、値下がりは18社、値上がり確率は19.8%です。
変化なしが1社ありました。
値上がりした18社の公募価格と初値を平均すると、以下のようになります。
- 公募価格平均…1,573円
- 初値平均…1,433円
- 平均値上がり率…91.1%
公募価格の平均は1,573円で、平均して140円値下がりしたことになります。
最低購入数(単元株)の100株購入していれば、おおむね14,000円程度のマイナスを被ったことに…。
初値値下がり銘柄の業種
2022年の91銘柄の内、初値が公募価格より値下がりした18社の業種等の内訳は以下の表の通りです。
参考までに上場から半年以上経過した2023年7月18日の終値も併せて表示してあります。
※下落率が高かった銘柄順に並んでいます。
企業名 | 業種/主な業態 | 公募価格 | 上場後初値 | 下落比率 | 2023/7/18終値 |
リカバリーインターナショナル | 訪問看護サービス事業 | 3,060 | 2,640 | (-13.7%) | 3,135 |
ノバック | 土木工事・建築工事事業 | 3,000 | 2,630 | (-12.3%) | 2,825 |
INTLOOP[イントループ] | フリーランスを活用したコンサルティング・システム開発支援など | 3,500 | 3,150 | (-10.0%) | 4,830 |
アップコン | 土木工事業 | 1,280 | 1,000 | (-21.9%) | 1,385 |
ジャパンワランティサポート | 住宅設備機器の延長保証事業 | 1,640 | 1,480 | (-9.8%) | 3,340 |
ASNOVA[アスノバ] | クサビ緊結式足場の仮設資材レンタル・販売及び足場架払工事 | 1,630 | 1,499 | (-8.0%) | 1,336 |
マイクロアド | データプラットフォーム事業 | 1,410 | 1,290 | (-8.5%) | 5,290 |
ベースフード | 完全栄養食の開発・販売 | 800 | 710 | (-11.3%) | 543 |
セイファート | 美容業に関する広告求人サービス | 1,120 | 1,030 | (-8.0%) | 1,005 |
ビーウィズ | 各種AI・DXソリューションの開発・販売 | 1,400 | 1,320 | (-5.7%) | 2,462 |
ダイワ通信 | セキュリティ事業(防犯・監視カメラなどの企画・販売・施工・保守、顔認証技術などを利用したソリューションの提供 | 1,700 | 1,620 | (-4.7%) | 1,992 |
セレコーポレーション | 賃貸住宅事業 | 1,900 | 1,820 | (-4.2%) | 2,580 |
ヤマイチ・ユニハイムエステート | 不動産の開発、売買、賃貸、管理および仲介業 | 950 | 878 | (-7.6%) | 907 |
マイクロ波化学 | マイクロ波化学プロセスの研究開発及びエンジニアリング。マイクロ波化学プロセスのライセンス事業 | 605 | 550 | (-9.1%) | 1,923 |
ヌーラボ | Backlogなどのクラウドサービスの開発・提供 | 1,000 | 955 | (-4.5%) | 722 |
エージェント・インシュアランス・グループ | 個人および法人向けの保険代理業 | 640 | 600 | (-6.3%) | 1,179 |
GENOVA[ジェノヴァ] | 医療情報サイト『Medical DOC』の運営および、クリニック向け自動受付精算機の販売など | 1,800 | 1,760 | (-2.2%) | 1,835 |
アルファパーチェス | 間接材の物販事業およびファシリティマネジメント事業 | 880 | 869 | (-1.3%) | 1,193 |
上記の表では、『上場時の初値が公募価格より下落したが、その後の業績で株価が公募価格を上回っている銘柄(赤太字)』が18社中12社もあることが分かります。
また、青太字についても上場後の業績で初値を上回ることができています。
初値が公募価格を下回ったからといって、期待外れの企業ということではありませんね。
また表をよく見ることで、初値が公募価格に満たない業種がどういう傾向にあるのか、自分で分析することもできます。
ここに挙げた業種はあくまでも参考にとどめ、自分なりに『企業の業種や近年の動向』をしらべて、IPOに参加するようにしましょう。
- 18社中12社では、上場後の業績で株価が公募価格を上回っている。
- 業種を分析することで、値下がりしやすい業種の傾向を知ることができる。
- 場合により、長期保有することでリターンを得ることも考える。
株初心者がIPOに当選するには
IPO当選確率は1~2%
各証券会社で、当選確率などを発表している訳ではありませんが、
一般的に言われるIPOの当選確率は1~2%。
普通に考えると、抽選に50~100回参加して、やっと1回当選する確率です。
具体的な抽選参加回数は?
下の表はIPOを扱う主な証券会社の幹事数を並べたものです。
IPOは幹事証券会社からしか購入できません
SBI | 楽天 | マネックス | 松井 | SMBC日興 | みずほ | 大和 | 大和コネクト | 野村 | 岡三オンライン | 岩井コスモ | SBIネオトレード | DMM |
89 | 65 | 61 | 54 | 47 | 47 | 42 | 42 | 39 | 37 | 37 | 19 | 12 |
上記の幹事数の多い13社の幹事数を合計すると591回。
つまり、これらの証券会社に口座を持ち、全てのIPOに申し込んでも当選するのは年5~10回程度です。
当選確率が1~2%なので
全ての証券会社の口座を持っている訳ではなく、銘柄も厳選すると実際に抽選に参加するのは200~300回程度。
当選も実質2~6回くらいになりますね。
IPOに当選するには
IPOで当選するには、実際とにかく数多く抽選に参加するしかありません。
現実には、多くの幹事証券会社の口座を開設しIPO情報にアンテナを張り続けることです。
また、同じ幹事証券会社でも、主幹事を務める証券会社は当選人数が多くなります。
主幹事を務める証券会社から申し込むのも、当選確率を上げる一つの方法です。
- 多くの証券会社から抽選に申し込む
- 主幹事を務めることの多い証券会社から申し込む。
株初心者にオススメするIPO証券会社
但し主幹事を務める回数の多い証券会社では、申込み資金を必要とする場合も多いです。
複数社から抽選に参加すると、資金が100万円近く必要になることもあります。
初心者の内は、まずは申込み資金不要の6社から抽選に参加することをオススメします。
IPOの抽選申込み資金不要な6社
実際にIPOに参加するには、とにかくIPOの抽選に参加しないといけません。
ここでは、『申込み資金不要』の6社を2グループに分けて紹介します。
IPOの幹事数も多い4社
以下の4社は年間を通じて幹事を務めることが多く、また主幹事を務めることも少なくないです。
証券会社名 | 2022年幹事数実績 | 左の内、主幹事数 |
松井証券 | 54 | 0 |
みずほ証券 | 47 | 19 |
野村證券 | 39 | 10 |
岡三オンライン証券 | 37 | 0 |
①松井証券
店舗も持つネット証券では、幹事数最多の老舗の証券会社です。
株初心者には入門的に最初に口座開設することをオススメします。
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②みずほ証券
みずほ証券は言うまでも無いですが『みずほフィナンシャルグループ』の証券会社です。
大手の老舗証券会社だけあって主幹事を務めることも多く、二番目に口座開設をオススメします。
③野村證券
野村證券といえば日本を代表する老舗証券会社です。
みずほ証券同様、主幹事を務めることが多いので、三番目にオススメにしてみました。
④岡三オンライン証券
岡三オンライン証券は、岡三証券のオンライン専門の証券会社として創業しました。
幹事数では野村證券と並ぶくらいですが、主幹事を務めることが無いので四番目のおススメです。
IPOでは穴場的な2社
以下の2社は、IPOでは穴場的な証券会社です。
- SBIネオトレード証券
- DMM.com証券(DMM株)
この2社は委託販売でIPOの配分を受けることが多く、穴場です。
IPOにおいて、主幹事証券・引受幹事証券から販売を『委託』されることがあります。
このような証券会社を『委託幹事証券』と呼びます。
委託幹事証券は、目論見書に掲載されることがありません。
目立ちにくいので、メールやHPをチェックすることでこっそり当選を目指すことができます。
証券会社名 | 2022年幹事数実績 | 左の内、主幹事数 |
SBI証券 | 89 | 13 |
SBIネオトレード証券 | 19 | 0 |
DMM.com証券(DMM株) | 12 | 0 |
⑤SBIネオトレード証券
実はSBIネオトレード証券はSBIホールディングスの完全子会社の証券会社です。
なのでSBI証券から委託販売が回ってくることで、こっそりIPO当選を狙うことができます。
⑥DMM.com証券(DMM株)
DMM株(DMM.com証券)は名前から分かるようにDMMグループの会社です
口座開設するだけで『株式新聞』のWeb版が無料で購読できます(通常月額4,400円)。
IPOの情報を得るために毎日目を通す習慣がつくので、口座開設するだけでも価値のある証券会社です。
まとめ:株初心者が少額で始めるならIPOがおススメ【申込み資金不要6社】
この記事では、株初心者にやさしい『IPOで申込み資金が不要な証券会社6社』を紹介しました。
IPOは1年を通して実施されていますが、時期によっては閑散期や繁忙期のようなものがあります。
多くの銘柄が一気に上場するようになるとスケジュール管理も大変です。
今から一つづつ口座を開設し、IPO抽選に参加する経験を積んでいきましょう。
IPOが全く初めてなら、比較的幹事数も多い『松井証券』から始めることをオススメします。
>>>>>松井証券の公式サイトはこちら>>>>>松井証券のIPO~入金なしで抽選参加できる~
ということで、この記事は以上です。