IPO（新規公開株）2022年の結果を独自分析【値上がり確率は？】

この記事ではそんな疑問に対し、いろんな知りたいことを用意しました。

2022年にIPOを実施した企業は91社。その内、上場後の初値が公募価格を少しでも上回った企業数は72社。

残りの19社の内、18社では初値が公募価格を下回ってしまいました。

それはつまり、

約20％の可能性で初値は値上がりしない、又は値下がりする。

ということが言えることになります。

この記事では、IPOに参加する方が少しでもリターンを得やすくするために、

などを紹介しています。

この記事を読むことで、もし当選したIPO銘柄が値下がりしても、損失を最小限に抑える方法が分かります。

2022年のIPOの公募価格と初値

以下の表は2022年にIPOを実施した企業91社の公募価格と初値の結果をまとめたものです。

下の表は、初値と公募価格の差（上昇額）が少なかった順に掲載しています。

企業名	業務内容	上場日	当たり本数	公募価格	初値	上昇額
リカバリーインターナショナル	訪問看護サービス事業	2/3	6,296本	3,060	2,640	-420
ノバック	土木工事・建築工事事業	3/31	9,200本	3,000	2,630	-370
INTLOOP[イントループ]	フリーランスを活用したコンサルティング・システム開発支援など	7/8	13,512本	3,500	3,150	-350
アップコン	土木工事業	12/26	2,490本	1,280	1,000	-280
ジャパンワランティサポート	住宅設備機器の延長保証事業	6/23	7,360本	1,640	1,480	-160
ASNOVA[アスノバ]	クサビ緊結式足場の仮設資材レンタル・販売及び足場架払工事	4/21	2,553本	1,630	1,499	-131
マイクロアド	データプラットフォーム事業	6/29	26,611本	1,410	1,290	-120
ベースフード	完全栄養食の開発・販売	11/15	73,683本	800	710	-90
セイファート	美容業に関する広告求人サービス	2/4	8,574本	1,120	1,030	-90
セレコーポレーション	賃貸住宅事業	3/11	5,637本	1,900	1,820	-80
ビーウィズ	各種AI・DXソリューションの開発・販売	3/2	60,950本	1,400	1,320	-80
ダイワ通信	セキュリティ事業（防犯・監視カメラなどの企画・販売・施工・保守、顔認証技術などを利用したソリューションの提供	12/26	8,148本	1,700	1,620	-80
ヤマイチ・ユニハイムエステート	不動産の開発、売買、賃貸、管理および仲介業	6/20	21,850本	950	878	-72
マイクロ波化学	マイクロ波化学プロセスの研究開発及びエンジニアリング。マイクロ波化学プロセスのライセンス事業	6/24	34,866本	605	550	-55
ヌーラボ	Backlogなどのクラウドサービスの開発・提供	6/28	18,488本	1,000	955	-45
GENOVA[ジェノヴァ]	医療情報サイト『Medical DOC』の運営および、クリニック向け自動受付精算機の販売など	12/23	35,039本	1,800	1,760	-40
エージェント・インシュアランス・グループ	個人および法人向けの保険代理業	12/22	4,025本	640	600	-40
アルファパーチェス	間接材の物販事業およびファシリティマネジメント事業	12/26	23,000本	880	869	-11
フーディソン	飲食店向け食品 eコマースサービス『魚ポチ（ウオポチ）』を主軸とした生鮮流通プラットフォーム提供事業	12/16	12,268本	2,300	2,300	0
守谷輸送機工業	荷物用エレベーター等の製造他	3/17	48,990本	810	820	10
ホームポジション	戸建分譲事業	6/23	23,000本	450	465	15
ギックス	アナリティクスを用いたデータインフォームド事業データを活用した各種コンサルティング業務およびツールの研究開発	3/30	11,908本	1,070	1,100	30
キューブ	MARK&LONAなどの自社ブランドの衣料品の企画、ならびに小売・卸売事業	10/7	16,514本	2,140	2,190	50
マーキュリーリアルテックイノベーター	不動産情報プラットフォーム事業	2/25	6,150本	1,270	1,355	85
ストレージ王	トランクルームに関する企画、開発、運営、管理。プロパティマネジメント業	4/27	7,400本	660	756	96
サイフューズ	バイオ3Dプリンタを用いた、再生医療等製品の開発・製造・販売	12/1	17,586本	1,620	1,720	100
クラシコム	ECサイト『北欧、暮らしの道具店』における服飾雑貨などの販売事業	8/5	24,587本	1,420	1,520	100
スカイマーク	定期航空運送事業など	12/14	175,768本	1,170	1,272	102
エアークローゼット	月額制ファッションレンタルサービス『airCloset』の運営	7/29	10,001本	800	910	110
アソインターナショナル	矯正用歯科技工物の製造・販売	12/23	18,630本	870	1,001	131
jig.jp[ジグジェイピー]	ライブ配信事業『ふわっち』を中心とした一般消費者向け関連事業および自治体向け・企業向け関連事業	12/22	37,897本	340	476	136
FPパートナー	個人及び法人向けの保険代理業、金融商品仲介業、銀行代理業	9/22	34,500本	2,600	2,750	150
ELEMENTS[エレメンツ]	生体認証・画像解析・機械学習技術を活用した、オンライン本人確認サービス『LIQUID eKYC』などの個人認証ソリューションと、衣食住における個人最適化ソリューションの開発・提供	12/27	52,189本	160	312	152
エフビー介護サービス	福祉用具の貸与・販売・住宅改修、介護施設等の運営をはじめとした介護サービスの提供	4/7	10,350本	1,400	1,561	161
HOUSEI[ホウセイ]	情報システム開発・運用・保守事業他	7/28	20,849本	400	580	180
note[ノート]	CtoCメディアプラットフォーム『note』、メディアSaaS『note pro』の運営	12/21	14,711本	340	521	181
ソシオネクスト	ファブレス形態によるSoC（System on Chip）の設計・開発および販売	10/12	136,772本	3,650	3,835	185
リンカーズ	ものづくり領域におけるビジネスマッチングサービス、リサーチコンサルティングの提供	10/26	27,956本	300	503	203
AViC[エイビック]	デジタルマーケティングサービス（インターネット広告サービス、SEOコンサルティングサービス）の提供など	6/30	12,965本	1,020	1,266	246
ティムス	医薬品、医薬部外品、医薬品原材料、医療用機器および医療用消耗品の研究および開発	11/22	19,486本	670	919	249
メンタルヘルステクノロジーズ	メンタルヘルスソリューション事業他	3/28	14,361本	630	880	250
キットアライブ	企業のクラウドシステム導入時における設計・開発・保守のワンストップサービス他	9/28	3,130本	1,410	1,666	256
日本ビジネスシステムズ	マイクロソフト製品を中心とした、DX計画策定からクラウドによる効果創出までの一貫したITサービスの提供	8/2	28,037本	1,520	1,827	307
スマートドライブ	モビリティデータを活用した各種サービスの提供	12/15	16,731本	1,320	1,630	310
SBIリーシングサービス	航空機、船舶などを対象としたオペレーティング・リース事業に投資するファンドの組成・販売	10/19	25,300本	2,980	3,300	320
坪田ラボ	近視、ドライアイ、老眼などの治療にかかわる医薬品、医療機器等の研究開発	6/23	44,160本	470	794	324
エッジテクノロジー	AI実装の支援及びビッグデータ解析コンサルティング	2/17	34,759本	350	694	344
オープンワーク	転職・就職のための情報プラットフォーム『OpenWork』の開発・運用業務を含むワーキングデータプラットフォーム事業	12/16	12,959本	3,150	3,500	350
大栄環境	有価資源リサイクル事業	12/14	221,490本	1,350	1,710	360
サンウェルズ	パーキンソン病専門の有料老人ホーム『PDハウス』を中心とした介護事業などの運営	6/27	33,752本	1,940	2,300	360
サンクゼール	久世福商店などの自社ブランドを中心とした加工食品を直営、FC、ホールセール、EC およびグローバルの複数の販売チャネルを通して販売する食品製造販売業	12/21	30,015本	1,800	2,201	401
POPER[ポパー]	教育事業者などのバックオフィス業務の効率化および保護者とのコミュニケーションを強化するSaaS型業務管理プラットフォーム『Comiru』の開発・提供	11/15	6,053本	700	1,110	410
モイ	ライブ配信コミュニケーションプラットフォーム『ツイキャス』の企画、開発、運営	4/27	27,160本	470	902	432
プログリット	英語コーチングサービス、サブスクリプション型英語学習サービスの提供	9/29	10,301本	730	1,180	450
グッピーズ	医療系求人サイトの運営、ヘルスケアアプリの運営	9/30	13,052本	1,550	2,020	470
FIXER[フィクサー]	クラウド環境で動作するシステム開発、クラウド環境の設計や運用・保守、監視サービスなど	10/6	23,000本	1,340	1,822	482
FCE Holdings[エフシーイーホールディングス]	教育研修事業、DX推進事業などを営むグループ会社の経営管理およびそれに関連する業務	10/27	4,788本	1,560	2,060	500
グラッドキューブ	自社開発のSiTestを用いたウェブサイト解析サービスなどのSaaS事業他	9/28	14,720本	960	1,500	540
フルハシEPO	木質系廃材のリサイクル処理、木質リサイクルチップの販売、建設副産物の処理受託、各種物流機器の製造販売	4/21	6,095本	1,140	1,733	593
BTM[ビーティーエム]	地方人財を活用したDX推進支援など	12/27	3,466本	1,500	2,118	618
モノアイ テクノロジー	メタバースプラットフォーム『XR CLOUD』の運営	12/20	16,750本	660	1,280	620
カジー	家事代行などの「暮らしの中の時間を創る」サービスのマッチングプラットフォーム運営	2/22	2,433本	1,350	2,001	651
コーチ・エィ	コーチングによる組織開発事業およびコーチング人材育成事業	12/22	8,395本	1,840	2,500	660
クリアル	資産運用プラットフォーム事業、ワンルームマンション投資、富裕層・機関投資家向け資産運用	4/28	8,933本	930	1,600	670
ペットゴー	Eコマースを主としたペットヘルスケア事業	4/28	7,245本	550	1,295	745
トリコ	『漫画全巻ドットコム』の運営他	3/23	1,725本	1,700	2,510	810
tripla[トリプラ]	宿泊施設などに対する、公式サイト予約システム『tripla Book』、AIチャットボットシステム『tripla Bot』などのサービスの提供	11/25	11,833本	800	1,620	820
Atlas Technologies[アトラステクノロジーズ]	Fintech領域のコンサルティングおよびプロジェクト実行支援	10/26	21,418本	1,440	2,320	880
ライトワークス	人財管理プラットフォーム提供サービスおよび同プラットフォームを活用したオンライン英会話サービス	2/9	3,680本	2,100	3,000	900
ファインズ	動画制作サービス、動画配信プラットフォームサービス（Videoクラウド）、DXコンサルティング	9/28	11,730本	1,800	2,703	903
ジャパニアス	先端エンジニアリング事業	9/13	13,133本	1,020	2,010	990
プロパティ テクノロジーズ	中古住宅再生および戸建住宅（KAITRY事業）	12/13	8,567本	2,950	3,980	1,030
イメージマジック	オンデマンドプリントプラットフォームの提供他	3/3	5,468本	1,740	2,800	1,060
M&A総合研究所	DX・AI技術を活用したM&A仲介事業	6/28	47,838本	1,330	2,510	1,180
Rebase[リベース]	レンタルスペース予約プラットフォーム『インスタベース』などのサービスの提供	12/16	9,890本	920	2,120	1,200
トリドリ	インフルエンサーマーケティングサービスの開発・提供	12/19	4,968本	1,500	2,733	1,233
トリプルアイズ	システムインテグレーションおよび独自開発のAIプラットフォームの提供	5/31	6,210本	880	2,200	1,320
スマサポ	不動産管理業界に向けた複数ソリューション提供と入居者アプリ	12/29	3,335本	800	2,250	1,450
サークレイス	クラウドシステムの導入運用支援・自社開発のクラウドシステムの提供	4/12	8,625本	720	2,320	1,600
ポーターズ	人材業界向けクラウドサービスの提供	9/29	4,715本	1,570	3,275	1,705
unerry[ウネリー]	人流データによるビッグデータプラットフォームの運営、小売・メーカー・自治体へのデータ分析や広告サービスの提供	7/28	5,377本	1,290	3,000	1,710
セカンドサイトアナリティカ	機械学習やディープラーニングなどを用いたアナリティクス・コンサルティングサービス及びAIプロダクトの提供	4/4	6,256本	1,390	3,190	1,800
ビジネスコーチ	トップマネジメントからビジネスパーソンまでを対象としたビジネスコーチングおよび人的資本開発に関するプログラムの提供	10/20	3,057本	2,070	4,155	2,085
ビーエックス	企業の基幹システムの基盤環境をオンプレミスからクラウドへ移行するサービス、クラウドアプリケーション開発、クラウド環境移行後の保守・運用サービス	2/24	3,622本	1,600	3,750	2,150
pluszero[プラスゼロ]	AIとITを軸に各種テクノロジーを統合的に活用したソリューション提供事業	10/28	5,414本	1,650	3,805	2,155
eWeLL[イーウェル]	在宅医療分野における業務支援事業	9/16	21,195本	1,700	3,910	2,210
アイズ	広告業界に特化したプラットフォーム『メディアレーダー』、クチコミマーケティングのプラットフォーム『トラミー』などのサービスの提供	12/21	4,370本	2,200	5,160	2,960
イーディーピー	単結晶ダイヤモンドとその関連素材の製造・販売・開発	6/27	4,933本	5,000	8,200	3,200
エニーカラー	VTuberグループ『にじさんじ』の運営	6/8	13,386本	1,530	4,810	3,280
ウェルプレイド・ライゼスト	eスポーツ事業	11/30	4,962本	1,170	6,200	5,030
INFORICH[インフォリッチ]	モバイルバッテリーシェアリングサービス『ChargeSPOT』の運営	12/20	645本	4,600	10,510	5,910

既に冒頭で紹介したように、上場時の初値が公募価格を上回る可能性は79.1％です。

IPOの1社あたりの期待値

ちなみに、これら91社のIPO株を全て単元株（100株）づつ購入できたとすると、その利益は6,115,200円。

もちろん、全てのIPO株が購入できるわけではないですが、1社平均にすると期待値は、

6,115,200÷91＝67,200円であると言えます。

IPO購入の期待値は1社67,200円。

IPOの当選確率は？

IPOの当選確率は、証券会社が発表しているわけではありません。

ですが一般的には、IPOに当選する確率は1～2％と言われています。

これを先ほどの1社あたりの期待値と掛け合わせると、IPOに参加した時の期待値は672～1,344円程度ということになります。

IPOへの参加時の期待値は年間672～1,344円程度です。

これの期待値を少しでも上げたり、少なくとも損をしない、あるいは損失幅を少なくする方法を考えていきます。

IPOの銘柄の業種を見極める

IPOに参加する際に、全ての銘柄の抽選に参加するのもアリです。

ですが、資産状況に応じては参加する銘柄を厳選するのも損失を回避する一つの手段です。

IPOで値下がりしやすい銘柄

IPOでは初値がついた時点で公募価格を下回ったのは91社中18社でした（2022年）。

この18社の業種をよく分析して、上場時に株価が上昇しにくい業種を自分なりに判断するのも、損失を回避する一つの手段でしょう。

例えば、従来型の製造・建築・不動産などの企業では値下がりするかも…などといった感じです（あくまでも個人の感想です）。

逆にそこに、AIやビッグデータを活用して…となると値上がりする傾向にあるかもしれません。

IPOで値上がりしやすい銘柄

IPOではそもそも約80％の確率で値上がりしています。

その中でも『時代を捉えた』業種の銘柄では、特に上場時に値上がりを期待しやすいです。

先ほどの91社の表のうち、上昇幅（額）が大きかった上位3社は以下のような業種です。

2023年7月の現在からみても、『イマドキ』といった感じですよね。

このように業種を見極めて、自分なりの判断で参加を避けたり、逆になるべく複数社から申し込むことで、損失を回避したりリターンを大きく狙える可能性があります。

IPOの特徴的傾向で判断する

IPOの実績を検討する時に、主幹事証券ごとの傾向や、業種、発行株数など判断材料はいろいろあります。

下の表は2022年のIPO実施企業の、公募価格の低い方から20社を順に表示してみました。

企業名	上場日	当たり　数	公募価格	初値	上昇額	上昇率
ELEMENTS[エレメンツ]	12/27	52,189	160	312	152	（+95.0％）
リンカーズ	10/26	27,956	300	503	203	（+67.7％）
jig.jp[ジグジェイピー]	12/22	37,897	340	476	136	（+40.0％）
note[ノート]	12/21	14,711	340	521	181	（+53.2％）
エッジテクノロジー	2/17	34,759	350	694	344	（+98.3％）
HOUSEI[ホウセイ]	7/28	20,849	400	580	180	（+45.0％）
ホームポジション	6/23	23,000	450	465	15	（+3.3％）
坪田ラボ	6/23	44,160	470	794	324	（+68.9％）
モイ	4/27	27,160	470	902	432	（+91.9％）
ペットゴー	4/28	7,245	550	1,295	745	（+135.5％）
マイクロ波化学	6/24	34,866	605	550	-55	（-9.1％）
メンタルヘルステクノロジーズ	3/28	14,361	630	880	250	（+39.7％）
エージェント・インシュアランス・グループ	12/22	4,025	640	600	–40	（-6.3％）
モノアイ テクノロジー	12/20	16,750	660	1,280	620	（+93.9％）
ストレージ王	4/27	7,400	660	756	96	（+14.5％）
ティムス	11/22	19,486	670	919	249	（+37.2％）
POPER[ポパー]	11/15	6,053	700	1,110	410	（+58.6％）
サークレイス	4/12	8,625	720	2,320	1,600	（+222.2％）
プログリット	9/29	10,301	730	1,180	450	（+61.6％）
ベースフード	11/15	73,683	800	710	-90	（-11.3％）

表中の20社中、初値が公募価格を下回ったのは3社のみ。

また、20社の値上がり額の総額は6,202円。

平均すると1社の値上がりは310円程度ですが、最低の単元株（100株）の購入でも30,000円程度のリターンが期待できるという事になります。

また、単元株だけだと購入額は10万円未満で済みます。

予算に都合がつき、証券会社で制限がなければ200株、300株と購入することでより大きなリターンが期待できますね。

IPOでは上場後の業績向上も期待できる

IPOは企業の業績が好調の時に実施するもの。

なので、初値が公募価格を下回ったとしても、その後の業績次第で株価が上昇することは珍しくありません。

以下の表は、2022年にIPOを実施して、『上場時の初値が公募価格を上回らなかった』19社の、
2023年7月18日の株価終値をまとめたものです。

企業名	業務内容	公募価格	初値	7/18終値
リカバリーインターナショナル	訪問看護サービス事業	3,060	2,640	3,135
ノバック	土木工事・建築工事事業	3,000	2,630	2,825
INTLOOP[イントループ]	フリーランスを活用したコンサルティング・システム開発支援など	3,500	3,150	4,830
アップコン	土木工事業	1,280	1,000	1,385
ジャパンワランティサポート	住宅設備機器の延長保証事業	1,640	1,480	3,340
ASNOVA[アスノバ]	クサビ緊結式足場の仮設資材レンタル・販売及び足場架払工事	1,630	1,499	1,336
マイクロアド	データプラットフォーム事業	1,410	1,290	5,290
ベースフード	完全栄養食の開発・販売	800	710	543
セイファート	美容業に関する広告求人サービス	1,120	1,030	1,005
ビーウィズ	各種AI・DXソリューションの開発・販売	1,400	1,320	2,462
ダイワ通信	セキュリティ事業（防犯・監視カメラなどの企画・販売・施工・保守、顔認証技術などを利用したソリューションの提供	1,700	1,620	1,992
セレコーポレーション	賃貸住宅事業	1,900	1,820	2,580
ヤマイチ・ユニハイムエステート	不動産の開発、売買、賃貸、管理および仲介業	950	878	907
マイクロ波化学	マイクロ波化学プロセスの研究開発及びエンジニアリング。マイクロ波化学プロセスのライセンス事業	605	550	1,923
ヌーラボ	Backlogなどのクラウドサービスの開発・提供	1,000	955	722
エージェント・インシュアランス・グループ	個人および法人向けの保険代理業	640	600	1,179
GENOVA[ジェノヴァ]	医療情報サイト『Medical DOC』の運営および、クリニック向け自動受付精算機の販売など	1,800	1,760	1,835
アルファパーチェス	間接材の物販事業およびファシリティマネジメント事業	880	869	1,193
フーディソン	飲食店向け食品 eコマースサービス『魚ポチ（ウオポチ）』を主軸とした生鮮流通プラットフォーム提供事業	2,300	2,300	1,906

上の表を再度まとめると、以下のような感じです。

上場後、株価が公募価格を上回った銘柄	12銘柄
上場後、株価が公募価格には届かないものの初値を上回った銘柄	2銘柄
上場後、株価が初値を下回ったままの銘柄	5銘柄

19銘柄中5銘柄では、初値以降半年以上を経過した状況で初値を上回ることができていませんでした。

ですが逆に19銘柄中12銘柄、約3分の2の銘柄で初値だけでなく公募価格を上回っています。

これは個人の判断になりますが、例え上場時の初値が公募価格を下回っても、買い戻して半年～1年後に期待するというのも投資の世界ではアリでしょう。

仮にIPO抽選に当選はしたものの、初値で値下がりしたとしてもガッカリする必要はありません。

考え方一つで損失を抑えたり、損失を取り戻せる可能性が無いわけではありませんよ。

まとめ：IPO（新規公開株）2022年の結果を独自分析【値上がり確率は？】

この記事では、以下のような内容を紹介してきました。

IPOは値上がりする可能性が高いことで人気なわけですが、全ての銘柄が値上がりするわけでもありません。

特にIPOなどの投資初心者には、とにかく『損をしたくない』という気持ちが強いはずです。

ただやみくもに抽選に参加しまくるのもアリですが、その前にできることもたくさんあります。

過去の実績を自分なりに判断して、値下がりしそうな銘柄を回避したり、値下がりした時の対応をキチンと決めておくことで、心理的負担はかなり減るはずです。

初心者や低資本なりの楽しみ方でIPOに参加しましょう。

ということで、この記事は以上です。